ブログのリライトはいつやるか|触っていい記事と、待つ記事
三橋竜彰・
ブログのリライトは、すでに公開した記事に手を入れて、順位や読まれ方を改善する作業です。やり方の解説は多いのですが、実務でつまずくのは手順ではなく「どの記事を、いつ触るか」のほうです。
運営者はこのサイトで、公開から90日は原則としてリライトしないという運用ルールを設けています。この記事では、その理由と判定に使っている数字を書きます。
早すぎるリライトが効かない理由
公開直後の記事は、順位が安定していません。検索エンジンが評価を決めるまでに時間がかかり、その間は上下します。
この不安定な期間に手を入れると、変化が起きたのがリライトのせいなのか、もともとの変動なのかが分からなくなります。判断材料が得られないまま本文を書き換えると、次に何をすればいいかも分からなくなります。効かなかったのか、効いたが別の要因で相殺されたのかを切り分けられません。
運営者が90日という区切りを置いているのは、評価が落ち着いてから測るためです。90日という数字自体に根拠があるわけではなく、「変動が収まったと言える程度の期間」を運用しやすい形に丸めたものです。
90日の中でも、やっていいこと
とはいえ、公開後まったく触らないわけではありません。運営者は3段階に分けています。
| 層 | 内容 | 保護期間中 |
|---|---|---|
| 常に可 | 他の記事からその記事へのリンク追加、関連リンク枠の更新 | やる |
| 例外のみ可 | 事実誤認・法令違反・重複事故・セキュリティの是正 | 即時にやる |
| 明けまで不可 | 本文の書き換え、タイトル・meta の変更、統合、削除 | 待つ |
たとえば新しく公開した記事から古い記事へリンクを張るのは、設計上予定された作業なので保護に関係なく行います。一方で、順位が思わしくないからタイトルを変える、というのは待ちます。
事実誤認の修正は例外です。間違ったまま置いておく害のほうが大きいので、保護期間中でも直します。
対象をどう選ぶか
90日が明けたら、全記事を見直すわけではありません。数字で絞ります。
運営者が見ている順序です。
- 表示回数はあるが、クリックが極端に少ない記事:検索結果には出ているのに選ばれていない。タイトルと meta が候補
- 順位が11〜30位で止まっている記事:あと一歩の帯。内容の不足を疑う
- 表示回数がほぼ無い記事:そもそも検索意図とずれているか、インデックスされていない
3つ目をリライトで解こうとしないでください。表示回数が無いのは本文の出来の問題ではなく、狙う語がずれているか、そもそも検索結果に存在していない可能性があります。原因の切り分けは「クロール済み - インデックス未登録」の意味と対処やAIブログが稼げない理由|どこで止まっているかの切り分けで扱っています。
実際に手を入れるとき
対象が決まったら、次の順で見ます。
1. 検索語と本文のずれ:その語で検索する人が求めている答えが、本文の上のほうにあるか。無ければ足すか、順序を変える
2. 不足している論点:上位の記事が扱っていて自分が扱っていないものを探す。ただし網羅すればいいわけではなく、扱う理由があるものだけ
3. 内部リンク:その記事に入ってきた読者の次の行き先があるか。考え方は内部リンクとは?SEO・AI検索での役割と最適化の考え方に整理しました
4. 更新日:本文を実際に直したときだけ更新する。中身を変えずに日付だけ新しくしても意味がありません
やってはいけないこと
- URLを変える:リダイレクトの手当てが必要になり、失うもののほうが大きい
- 流入がある見出しを消す:その語で入ってきていた読者を失う
- 一度に全部変える:何が効いたか分からなくなる。1回のリライトで変える箇所は絞る
3つ目は、90日ルールと同じ考え方です。測れる形で変えることが目的なので、変数を増やしすぎると次の判断ができません。
記録を残す
リライトした日と、変えた箇所を記録してください。後から順位が動いたとき、リライトのせいなのか外部要因なのかを判別する材料になります。
運営者は、更新の頻度そのものがクロールに与える影響も実測して記事にしています。ブログの更新頻度はどれくらいが適切か|クロールとの関係を実測でをご覧ください。
よくある質問
リライトはいつやればいいですか?
公開直後は順位が安定しないため、変化がリライトによるものか元の変動かを判別できません。運営者は公開から90日は原則としてリライトしないという運用にしています。90日という数字自体に根拠があるわけではなく、変動が収まったと言える程度の期間を運用しやすく丸めたものです。
公開してすぐ直したい箇所が見つかりました。
事実誤認・法令違反・重複事故・セキュリティに関わるものは例外で、期間中でも即時に直します。間違ったまま置いておく害のほうが大きいためです。一方で、順位が思わしくないからタイトルを変えるといった最適化目的の変更は待ちます。
リライトする記事はどう選びますか?
表示回数はあるがクリックが極端に少ない記事(タイトルとmetaが候補)、順位が11〜30位で止まっている記事(内容の不足を疑う)の順に見ます。表示回数がほぼ無い記事をリライトで解こうとしないでください。狙う語がずれているか、そもそもインデックスされていない可能性があります。
リライトしたら更新日を新しくすべきですか?
本文を実際に直したときだけ更新してください。中身を変えずに日付だけ新しくしても信号としての意味を持ちません。
一度にどこまで変えていいですか?
1回のリライトで変える箇所は絞ってください。一度に全部変えると何が効いたか分からなくなり、次の判断ができなくなります。またURLの変更と、流入がある見出しの削除は避けてください。
まとめ
- 公開直後は順位が不安定で、リライトの効果を測れない。運営者は90日を目安に待つ
- 保護期間中でも逆リンクの追加は行い、事実誤認は即時に直す。「本文に触れる」ではなく「本文を作り変える」が線引き
- 対象は数字で絞る。表示回数が無い記事をリライトで解こうとしない
- 変えるときは1回に1つ。URLは変えない、流入がある見出しは消さない
- リライトした日と箇所を記録する。後から判別する材料になる
直したくなったときほど、まず測れる状態かどうかを確かめてください。