ブログのやめ方|消す前に決める3つと、先に止める契約
三橋竜彰・
「ブログをやめたいけれど、消していいのか分からない」
「放っておくだけで、何か困ることはあるのか」
「無料ブログの退会と、ブログの削除は同じなのか」
ブログをやめるときの迷いを、各サービスとGoogleの公式ページの記載から整理した記事です。
先に答えを書きます。ブログのやめ方は、更新を止める・読めなくする・消す、の3つに分かれます。消すと決める前に、止める契約・広告・ASPの口座と、消したあとの検索結果を確かめます。
この記事では、運営者のシステムが2026年10月20日に開いた公式ページの記載をもとに、次の3つを整理します。
- やめ方の3つの選択肢と、消す前に手元へ取っておくもの
- 無料ブログの削除・退会と、自分で建てたブログのサーバー・ドメイン・広告の止め方
- 消したあとの検索結果と、古いURLの扱い
「やめるべきか」の判断は、ここでは扱いません。続けるかどうかは、アフィリエイトはやめとけ?当てはまる条件と、やめる前に見る数字で数字から見ています。
画面の配置や手順は、サービスごとに変わります。この記事は、クリックの手順は書かず、確かめる点と公式ページの場所を書きます。
ブログのやめ方は、更新を止める・読めなくする・消すの3つに分かれます
ブログをやめるといっても、やり方は3つあります。どれを選ぶかで、あとから戻せるかが変わります。
| やめ方 | 何が起きるか | 公式ページに書かれていること |
|---|---|---|
| 更新を止める | ブログは残り、読める | 更新を止めたときの動きは、ブログの更新頻度はどれくらいが適切か|クロールとの関係を実測でで扱っています |
| 読めなくする | 記事は残り、自分だけが読める | はてなブログは、公開範囲を変更すると、それまでに書いた記事もすべて公開あるいは非公開になると書いています。WordPress.comは、削除の代替案として、サイトを非公開にして自分のみ閲覧できるようにする、を挙げています |
| 消す | ブログと記事がなくなる | はてなブログとSeesaaは、削除したブログを復旧できないと書いています。WordPress.comは、削除から30日以内であれば復元できると書いています |
迷うときは、読めなくする方法から始められます。消すと復旧できないサービスがあるのに対し、はてなブログの公開範囲は、変更すれば記事もすべて公開に戻るためです。
消す前に、「読めなくする」で足りないかを先に考えます。戻す予定があるなら、サイトを完全に止める前にも注意が要ります。Googleは、商品を扱うサイト向けの案内で、ほんの2〜3週間でもサイトを完全に停止すると、Googleによるサイトのインデックス登録に悪影響が及ぶ可能性があると書いています。ブログにそのまま当てはまる記述ではないため、休止して戻すときの参考にとどめます。
消す前に、手元へ取っておくものがあります
記事を残したいなら、消す前に書き出しておきます。書き出しの範囲はサービスで違うため、公式ページで確かめます。
- はてなブログ:書き出しとは別に、写真やイラストなど、ブログに掲載した自身のコンテンツは、それぞれ個別にバックアップするよう、公式ページに書かれています
- WordPress(自分で建てたブログ):「エクスポートファイルをダウンロード」のボタンで、WordPressはコンピューターに保存できるXMLファイルを生成します
Amebaブログの記事の一括書き出しは、運営者のシステムが確かめた範囲では、公式ページが見つかりませんでした。見つからなかったことは、書き出しができない、という意味ではありません。サービスの案内を、削除の前に確かめてください。
記事を残す目的は人によって違います。後で読み返すだけなら書き出しで足りますが、別のブログに移すなら、移す先のサービスの取り込みの仕組みも確かめます。
無料ブログは、「ブログの削除」と「退会」が別のことがあります
無料ブログのやめ方は、サービスごとに違います。同じ「削除」でも、ブログだけが消えるのか、アカウントごと消えるのかが分かれます。確かめたのは、次の4つです。
| サービス | 公式ページで確かめた点 |
|---|---|
| はてなブログ | 「詳細設定」のページからブログを削除できます。削除したブログは復旧できません |
| Ameba | ブログのみ削除することはできません。記事は削除または非公開(下書き)にでき、ブログそのものをなくすなら退会になります。退会手続きのあと、ブログが削除されるまで最大24時間ほどかかります。誤ってアカウントを削除しても、復旧はできません |
| Seesaa | ブログの削除後、記事などの情報は復旧できません。削除されたブログのホスト名は、一定期間作成できなくなる扱いです |
| WordPress.com | サイトの削除と、アカウントの閉鎖が別にあります。アカウントを閉鎖すると、所有するすべてのサイトとコンテンツが削除されます。サポートチームが代わりに削除することはできません |
確かめる点は、次の4つです。
- ブログだけを消せるのか、アカウントごと消えるのか
- 消したあとに復旧できるのか(できる期間があるか)
- ログイン情報が手元に残っているか(WordPress.comは、サポートが代わりに削除できません)
- 同じアドレスを取り直せるか(Seesaaは、削除したブログのホスト名を一定期間作成できません)
Seesaaの公式ページでは、アフィリエイトの報酬がある場合、アカウントの削除にともなって、それらの情報も削除されると書かれています。削除したあとに振込依頼を行うことはできません。ASPの報酬は、削除の前に確かめます。
livedoor Blog、noteなど、この表にないサービスは、運営者のシステムでは確かめていません。それぞれの公式ヘルプで、ブログだけを消せるか、退会で何が消えるかを確かめてください。
自分で建てたブログは、サーバー・ドメイン・広告を別々に止めます
WordPressなどで自分で建てたブログは、無料ブログのように、ひとつのボタンでは終わりません。契約が別々にあるためです。サーバー・ドメイン・広告の3つを、別々に確かめます。
ブログをワードプレスで作る前に|自分の側に移る4つの仕事で扱った「契約を切らさない」の、逆向きの作業です。
サーバー:サーバーを解約しても、ドメインの契約は別に残ります。
- Xserverは、解約手続きをしたサーバー契約は、利用期限の到来後に順次削除すると書いています。解約する際は、サーバーパネルの「ドメイン設定」からドメイン設定を削除するよう、案内しています
- ConoHaは、ドメインの解約を希望する場合、自動更新をOFFにするよう案内しています。WINGパックは、自動更新を無効に設定すると、契約満了日以降、15日間の復旧可能期間を経て解約が行われると書いています
ドメイン:ドメインを手放すと、別の人が取れるようになります。
JPRS(日本レジストリサービス)は、JPドメイン名を廃止した場合、一定期間経過した後に、第三者がそのドメイン名を登録できるようになると説明しています。廃止したドメイン名であっても、他のWebサイトからのリンクや、検索エンジンによるドメイン名の評価に関する情報は残るため、関係のない第三者に登録され、悪用される可能性があるとも書いています。
これは.jpドメインの話です。.comなどのドメインは、登録した事業者の案内を見てください。
JPRSは、ドメイン名の廃止前に、該当のWebサイトやメールアドレスを終了することを外部に周知したり、メールアドレスを利用したアカウントの削除や設定の削除、メールアドレスの変更をしておくことをお勧めしています。ブログのドメインで作ったメールアドレスで登録した各種サービスは、手放す前に整理します。
広告とASPは、ブログを消す前に片づけます
広告を貼っている場合は、ブログを消す前に、広告の側の作業があります。
Google AdSense:AdSenseのヘルプは、アカウントを閉鎖する前に、AdSense広告コードが機能しなくなるため、事前にすべてのページから広告コードを確実に削除するよう案内しています。レポートデータのエクスポートも、おすすめの作業です。アカウントを閉鎖したあとの最後の支払いは、ヘルプに書かれた条件を満たす場合に限り、その月の最終日から約90日以内。
ASP:A8.netでは、退会手続きをすると、全てのサービスが停止されます。退会の完了後は登録情報を変更できないため、手続きの前に、登録した口座情報とメールアドレスを確認するよう、公式ページは頼んでいます。
Amazonアソシエイト:公式ページによると、閉鎖したいアカウントでアソシエイト・セントラルにログインし、入力フォームに沿って閉鎖作業をします。
運営者の見方では、ASPは、ブログを閉じても退会しなくていい場合があります。ただし、これは公式ページの記載ではなく、運営者の整理です。報酬が残っているなら、先に報酬を受け取る口座を確認し、受け取ったあとで退会するかを決める順番が、取りこぼしの少ない進め方だと考えます。
消したあと、検索結果と古いURLはどうなりますか
ブログを消しても、検索結果からは、すぐには消えません。Seesaaの公式ヘルプは、ブログなどを削除したとしても、その時点で検索結果から表示されなくなることは通常ない、と書いています。
Googleのヘルプでは、すでにインデックスに登録されているURLが4xxのステータスコードを返すと、そのURLはインデックスから削除されます。消したあとに古いURLが「ない」と返る状態になれば、時間をかけて、検索結果から外れていく流れです。
関連する新しいコンテンツに置き換えず、コンテンツを完全に削除した場合は、元のURLから404または410を返すようにする、とGoogleは書いています。Googleは、410を404と同じように扱います。
やってはいけないことも、公式に書かれています。
- 404をブロックする目的での、ダミーコンテンツの作成、ホームページへのリダイレクト、robots.txtの使用は控える(Search Consoleのヘルプ)
- ページをブロックする目的でrobots.txtを使用しない(Google検索セントラル)
閉じたブログのすべての記事を、トップページへ転送する方法は、勧められていません。robots.txtの書き方は、robots.txtの書き方|設定でよくある間違いと確認方法に、noindexとの違いはnoindexとは?canonicalとの使い分けとインデックス制御の基本にあります。
急いで検索結果から消したいときは、Search Consoleの非表示ツールを使う手があります。Googleによると、早急に非表示にする必要がある場合は、非表示ツールで、サイトでホストしているページをGoogleの検索結果から1日以内に非表示にできます。ただし、リクエストによってページがブロックされる期間は約6か月間。一時的な措置であり、恒久的に消す方法ではありません。
検索結果にまだ表示されているのに、コンテンツがサイトから削除されている場合は、ページの説明やキャッシュが古い可能性がある、というのがGoogleの説明です。
よくある質問
ブログを放置するだけなら、何もしなくていいですか?
更新を止めるだけなら、ブログは残り、読めます。更新を止めたときのクロールの動きは、実測の記事にまとめています。サーバーやドメインの契約は続くので、更新日や費用は確かめてください。
無料ブログは、退会するだけでいいですか?
サービスによって違います。Amebaは、ブログのみ削除することはできず、ブログをなくすなら退会になります。はてなブログやSeesaaは、ブログ単位で削除でき、削除したあとの復旧はできません。公式ヘルプで、確かめてください。
ブログを消したら、検索結果からもすぐ消えますか?
すぐには消えません。Seesaaの公式ヘルプは、削除してもその時点で検索結果から表示されなくなることは通常ないと書いています。Googleは、すでにインデックスに登録されているURLが4xxを返すと、インデックスから削除されると説明しています。急ぐ場合は、Search Consoleの非表示ツールがありますが、ブロックされる期間は約6か月間です。
ドメインは、手放していいですか?
JPRSは、.jpドメインを廃止すると、一定期間経過した後に第三者が登録できるようになると説明しています。残ったリンクや評価目当てで悪用される可能性もあるため、廃止の前に、メールアドレスで登録したサービスを整理しておくことをお勧めしています。
ASPやAdSenseは、先に退会するべきですか?
先に、広告コードを外し、報酬や口座を確かめます。AdSenseは事前にすべてのページから広告コードを削除するよう案内し、A8.netは退会後に登録情報を変更できないと書いています。
まとめ
ブログのやめ方は、更新を止める・読めなくする・消す、の3つです。消すと復旧できないサービスがあるため、先に「読めなくする」で足りないかを考えます。
消す前に、手元へ取っておくもの、止める契約(サーバー・ドメイン・広告・ASP)、消したあとの検索結果の動きを確かめてください。ブログを消す前に、契約と報酬を数え、古いURLが「ない」と返す状態にしておくのが、取りこぼしを減らす順番です。