アフィリエイトとは|仕組みと、始める前に決まっていること
三橋竜彰・
「アフィリエイトって、結局なにをしたらお金が入るの?」
「登録は無料らしいけど、あとから請求されたりしないのかな……」
「『これは広告です』って書かないと怒られる、というのは本当?」
用語の解説は多いのですが、始める前に決まっていることまで書いたものは多くありません。
まず仕組みから。アフィリエイトは、広告を貼って購入や申し込みなどの条件を満たしたときに報酬が発生する形の広告です。A8.net の説明では、報酬は広告主が条件を確認して承認した時点で確定し、確定した翌々月の15日に支払われます。貼った翌日に入金される仕組みではありません。
そして、始める前に知っておくことがもう1つあります。広告であることを隠した表示は、景品表示法の規制の対象です(消費者庁・令和5年10月1日から)。ただし、誰が規制されるのかは、よく言われている話と違います。あとで正確に書きます。
運営者はSEO検定1級・ウェブ解析士として、AIでサイト設計から記事作成・公開・分析までを自動化する仕組みを自作し、複数の自社サイトで運用しています。本サイト自体は広告を置いていませんが、記事をAIで作っていることは全記事で開示しています。書き手が誰か・何であるかを隠さないという点では、同じ話だと考えています。
この記事では以下の3つを解説します。
- アフィリエイトの仕組みと、報酬が手元に入るまでの流れ
- 広告だと分かるように書く決まり(誰が規制の対象か)
- 始める前に決めておくことと、よくある誤解
読み終えたときには、登録する前に確かめることが分かります。
アフィリエイトとは、条件を満たしたときに報酬が発生する広告です
表示されただけ、クリックされただけでは報酬になりません。購入・申し込み・会員登録など、広告主が決めた条件を満たしたときにはじめて報酬の対象になります。
ここが、表示やクリックで収益になる広告(Google AdSense など)といちばん違うところです。読者に「買う・申し込む」という行動が必要なので、読んでいる人がその段階にいる記事でなければ噛み合いません。
手段の種類と、自分の記事がどれに向くかはブログの収益化|手持ちの記事と手段の合わせ方に整理しています。
四者で成り立っています
A8.net の説明では、アフィリエイトには四者が登場します。
| 登場するもの | 役割 |
|---|---|
| 広告主 | 商品・サービスの広告を出す。報酬の条件を決める |
| メディア(アフィリエイター) | 自分のサイトに広告リンクを置く |
| ASP | 広告主とメディアを仲介し、記録・承認の受け渡し・支払いを扱う |
| ユーザー | 記事を読み、リンクから商品を見る |
あなたは「メディア」の位置に入ります。広告主と直接契約するのではなく、あいだに ASP が立ちます。ASP が何を代行しているかはASPが何を代行しているかにまとめました。
報酬が手元に入るまでの流れ
登録してから入金まで、順に見ると5つです。
- ASP に登録する:サイトの情報を登録する
- 広告主と提携する:掲載に審査が必要なプログラムでは、提携申請が広告主に承認されてから広告リンクを取得できる
- 記事に広告リンクを置く:読者がその段階にいる記事に置く
- 条件を満たした行動が記録される:購入や申し込みなど
- 広告主が確認して報酬が確定し、支払われる:A8.net では確定した翌々月の15日
4 と 5 のあいだに時間があります。記録された時点では、まだ確定していません。キャンセルなどで条件を満たさなければ、確定しないことがあります。置いた翌日の数字で判断しないのは、この時間差が理由です。
広告だと分かるように書く
ここは正確に書きます。よく言われている話と、実際の規制の向きが違います。
消費者庁は、広告であるにもかかわらず広告であることを隠すこと、具体的には「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」を景品表示法の規制の対象としています。令和5年10月1日からです。
そのうえで、消費者庁は規制の対象をこう書いています。
規制の対象となるのは、商品・サービスを供給する事業者(広告主)であり、依頼を受けたインフルエンサー等の第三者は規制の対象とはなりません。つまり、メディアの側が景品表示法で罰せられる、という話ではありません。ただし、広告主が規制の対象である以上、広告主は「広告だと分かる表示」を求めます。ASP の規約や広告主の掲載条件に表示のルールが書かれているのは、そのためです。
:::note 「自分は対象外だから書かなくていい」ではありません。広告主が対象だから、あなたに求められるという順番です。提携が切られる・報酬が確定しない、という形で効いてきます。表示の具体的な書き方は、提携する広告主と ASP の条件に従ってください。 :::
始める前に決めておくこと
登録より先に決めておくと、あとで迷いません。3つです。
- 扱う商品を先に決める:ASP は「どこが良いか」ではなく、扱いたい広告があるかで選びます
- その商品を、どの記事で扱うか決める:比較・選び方の記事は噛み合い、用語の説明記事は噛み合いません
- どのくらいの期間で見るか決める:報酬の確定と支払いに時間差があるので、置いた直後の数字では判断できません
いちばん多いつまずきは、読まれていない記事に広告を置いて「稼げない」と判断することです。止まっている場所が手段の側とは限りません。切り分けは稼げないときに、どこで止まっているかの切り分けにまとめています。
始め方は4つの手順です
決め事が済んだら、動く順番は4つです。
| # | やること | 詳しくは |
|---|---|---|
| 1 | ブログを用意する | ブログの始め方|6つの手順と、あとで効いてくる選択 |
| 2 | ASPに登録する | アフィリエイトのASPとは |
| 3 | 広告を選んで記事に置く | この記事の「広告だと分かるように書く」 |
| 4 | 報酬が入る条件を確かめる | この記事の「報酬が手元に入るまでの流れ」 |
順番は入れ替えられません。 ASPの登録にはサイトのURLが要るので、ブログが無いうちに登録だけ先に済ませることはできません。
そして、1でつまずくとアフィリエイトまで辿り着けません。ブログの立ち上げで決める2つ(どこに作るか・何について書くか)は、あとから変えると痛みが出るところです。
よくある誤解3つ
- 「不労所得になる」:記事を書き、読まれる状態を保つ必要があります。置いたら終わりにはなりません
- 「元手ゼロで始められる」:ASP の登録自体に費用はかからないのが一般的ですが、サイトを用意して書き続ける時間はかかります
- 「すぐ結果が出る」:報酬の確定と支払いに時間差があるうえ、記事が検索結果に出るまでにも時間がかかります
3つとも「やめたほうがいい」という話ではなく、期間の見積もりを間違えないための話です。続けられるかどうかで迷っているならブログが続かない原因と、その手当てを、引くかどうかで迷っているならやめる判断の基準をご覧ください。
よくある質問
アフィリエイトとは何ですか?
広告を貼って、購入や申し込みなど広告主が決めた条件を満たしたときに報酬が発生する形の広告です。表示されただけ、クリックされただけでは報酬になりません。広告主・メディア・ASP・ユーザーの四者で成り立ち、あなたはメディアの位置に入ります。
報酬はいつ手元に入りますか?
条件を満たした行動が記録されたあと、広告主が確認して承認すると報酬が確定します。A8.netの場合は、広告主が確定した翌々月の15日に支払われると案内されています。記録された時点ではまだ確定していないため、置いた翌日の数字では判断できません。
「これは広告です」と書かないと違法になりますか?
消費者庁は、広告であることを隠した表示を景品表示法の規制の対象としています(令和5年10月1日から)。ただし規制の対象は商品・サービスを供給する事業者(広告主)であり、依頼を受けた第三者は対象とはならないと明記されています。メディア側が法律で罰せられるという話ではありませんが、広告主が対象である以上、広告だと分かる表示は求められます。
初期費用はかかりますか?
ASPの登録自体に費用がかからないのが一般的です。ただしサイトを用意し、記事を書き続ける時間はかかります。元手ゼロという言い方は費用の話であって、手間がゼロという意味ではありません。
どのASPに登録すればいいですか?
扱いたい商品を先に決めて、その広告があるASPを選ぶ順番が早いです。おすすめ度から入ると決まりません。報酬が確定する条件と、支払いまでの期間・振込の下限もあわせて確認してください。
まとめ
アフィリエイトは、条件を満たしたときに報酬が発生する形の広告です。広告主・メディア・ASP・ユーザーの四者で成り立ち、報酬は広告主の承認で確定してから支払われるため、置いた直後の数字では判断できません。広告であることを隠した表示は景品表示法の規制の対象ですが、対象は広告主であって第三者ではないと消費者庁は明記しています。それでも表示は求められます——広告主が対象だからです。登録より先に、扱う商品・置く記事・見る期間の3つを決めてください。