ブログに独自ドメインは要る?決め方と、変えにくい理由
三橋竜彰・
「ブログを始めるとき、独自ドメインを取るべきか分からない」
「無料ブログのままだと、あとで困ると聞いた。何が困るのか知りたい」
「ドメイン名をどう決めればいいのか、あとから変えられるのかも不安」
独自ドメインは、ブログに必須ではありません。ただし、ドメイン名は決めたあとに変えにくいため、取るかどうかと、決め方を先に考えます。
この記事では、ドメイン名の役割から、決め方の基準、変えにくい理由、取ったあとに気をつける点までを、公式の説明で確かめます。
この記事で分かることは、次の3つです。
- 独自ドメインとは何か、無料ブログのアドレスと何が違うか
- ドメイン名を決める4つの基準
- ドメイン名を変えるときに起きること
読み終えると、自分のブログに独自ドメインを取るかどうかを、理由を付けて決められます。
独自ドメインとは、自分で登録するブログの住所です
独自ドメインとは、自分で登録して使うドメイン名のことです。JPRS(日本レジストリサービス)は、ドメイン名を「インターネット上の住所表示」に例えられると説明しています。
ドメイン名は、ホームページアドレス(URL)やメールアドレスの一部として使われます。ブログの記事のアドレスは、このドメイン名の後ろに記事ごとの名前が付いた形です。
無料ブログでは、アドレスの一部がサービスの名前になります。独自ドメインでは、その部分を自分で決めた名前にします。
| 無料ブログのアドレス | 独自ドメイン | |
|---|---|---|
| アドレスの一部 | サービスの名前が入る | 自分で決めた名前 |
| 登録の手間 | ブログを作るだけ | ドメイン名を登録する手続きが別に要る |
| ドメイン名の更新 | 自分では行わない | 登録した期間ごとに更新が要る |
無料ブログのしくみは、無料ブログはどこまで無料か|選ぶ前に見る5つの軸で整理しています。
独自ドメインが必要になるのは、置き場所を変えても住所を変えたくないときです
独自ドメインは、ブログを始めるための必須の条件ではありません。ブログの置き場所を変えたときに、アドレスが変わるかどうかが違うだけです。
無料ブログのアドレスにはサービスの名前が入るため、別のサービスに移るとアドレスも変わります。独自ドメインなら、置き場所を変えても、同じドメイン名を使い続けられます。
運営者の見方では、次のような場合に、独自ドメインを取る意味が出てきます。
- 長く続けるつもりで、置き場所を変える可能性がある
- 自分の名前や屋号を、アドレスにも出したい
- アフィリエイトなど、収益につなげる場所として育てたい
ただし、独自ドメインには更新の手間と費用が付いてきます。アフィリエイトの費用の全体は、アフィリエイトは無料?無料の範囲と、費用がかかる所で扱いました。
独自ドメインは、置き場所を変えても住所を変えないための仕組みです。ドメイン名を決める基準は、4つあります
ドメイン名を決める基準は、次の4つです。どれも、決めたあとに変えにくいことから逆算しています。
- 主題が変わっても使える語にする:ブログの主題を変えたとき、ドメイン名だけが古いままにならないようにする
- 短く、読み間違えない形にする:口に出して伝えたときに、聞き間違えられない語を選ぶ
- TLDの種類は、検索のためには決めない:TLDは、.comや.jpのような、ドメイン名の最後の部分
- 同じ名前のサイトが無いか、検索で確かめる:すでに別のサイトが使っている名前は避ける
3つ目の根拠は、Googleの説明です。Googleは、特定の国を対象にする場合を除き、どのTLDが使われているかはGoogle検索で考慮されないと説明しています。TLDに意味があるのは特定の国のユーザーを対象にしている場合だけで、その場合でも影響は弱いとも書いています。
名前とアドレスを分けて決める考え方は、ブログタイトルの決め方|変えにくいのは名前よりアドレスにまとめました。ブログを始める手順の全体は、ブログの始め方|6つの手順で扱っています。
ドメイン名を変えると、サイトの移転と同じ手続きが要ります
ドメイン名を変えることは、サイトを移転することと同じ扱いになります。Googleは、サイトを移転する方法の対象に、ドメイン名の変更を挙げています。
移転では、元のURLから新しいURLにリダイレクトするようサーバーを設定して始めます。Googleは、技術的に可能な場合は、サーバーサイドの永続的なリダイレクトを使うよう説明しています。
移転のあとに起きることは、次のとおりです。
| 起きること | Googleの説明 |
|---|---|
| ランキングの変動 | 再クロールとインデックス登録のやり直しの間に、ランキングが変動することがある |
| 切り替わりの時間 | 中規模のサイトでは、新しいURLが段階的に表示され始めるまでに数週間以上かかることがある |
| リダイレクトの保持 | できるだけ長く、一般的には1年以上保持する |
古いドメイン名の更新をやめて手放すと、JPRSの説明では、一定期間経過した後に、第三者がそのドメイン名を登録できるようになります。廃止したドメイン名にも、他のWebサイトからのリンクや検索エンジンによる評価の情報は残るため、関係のない第三者に登録され悪用される可能性がある、ともJPRSは説明しています。
そのため、ドメイン名は最初に決めたものを長く使う前提で選びます。
取ったあとは、更新と登録者情報の公開に気をつけます
独自ドメインを取ったあとに気をつけることは、2つあります。期限までの更新と、登録者情報がどこまで公開されるかです。
更新:期限を過ぎると、ドメイン名が廃止になります
JPRSは、JPドメイン名の有効期限を、登録年月日の1年後の月末に設定すると説明しています。更新の期限を過ぎて廃止になっても、廃止から20日以内であれば、登録回復の申請ができます。
回復の申請には期限があるため、そもそも期限の前に更新します。更新料と更新の手順は、登録した事業者の案内で確かめてください。
登録者情報:JPドメイン名は、原則として公開されます
Whoisは、ドメイン名の登録者などに関する情報を、誰でも参照できるサービスです。JPRSは、JPドメイン名の登録情報はWhoisで公開することを原則としています。
JPドメイン名のWhois掲載情報では、登録者の住所など個人に関する情報は載せない対応が取られています。ただし、連絡窓口については、個人が窓口として登録されている場合でも、住所・電話番号などが公表されると、JPRSは説明しています。
登録者名の表示を控えたい場合の方法は、2つあります。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| Whois登録者情報の非表示設定 | 汎用JPドメイン名・都道府県型JPドメイン名が対象。申し込みは管理指定事業者を通じて行い、事業者によっては取り扱いがない |
| プライバシー&プロキシサービス | ICANNの説明では、登録データディレクトリサービスに自身の個人情報を送信せずにドメイン名を登録できるサービス |
どちらも、登録した事業者によって使えるかが違います。取る前に、事業者の案内で確かめてください。
取る前に、決めることが3つあります
独自ドメインを取る前に決めることは、次の3つです。
- 取るかどうか:置き場所を変える可能性があるか、長く続けるかで決める
- ドメイン名の語:主題が変わっても使える、短い語にする
- 更新と公開の扱い:更新料と更新の手順、登録者情報の公開を、事業者の案内で確かめる
3つのうち決められない行があれば、取るのは、決まってからで間に合います。
よくある質問
ブログに独自ドメインは必須ですか?
必須ではありません。独自ドメインは、ブログの置き場所を変えても、同じドメイン名を使い続けられる仕組みです。長く続けるつもりで置き場所を変える可能性があるか、アドレスに自分の名前を出したいかで決めます。
独自ドメインにすると、検索で有利になりますか?
Googleの説明は、TLD(.comや.jpのような最後の部分)の種類についてのものです。特定の国を対象にする場合を除き、どのTLDが使われているかはGoogle検索で考慮されないと説明されています。独自ドメインか無料ブログかの違いは、この記事では確かめていません。決める材料は、アドレスの持ち主と、置き場所を変えられるかです。
ドメイン名を変えたくなったら、どうすればいいですか?
サイトの移転として進めます。Googleは、元のURLから新しいURLへのリダイレクトを、技術的に可能なら永続的なリダイレクトで設定するよう説明しています。ランキングが変動したり、新しいURLが表示され始めるまでに数週間以上かかったりすることがあり、リダイレクトは一般的には1年以上保持します。
独自ドメインを取ると、名前や住所は公開されますか?
JPドメイン名の登録情報は、Whoisで公開することが原則です。登録者の住所など個人に関する情報は掲載されませんが、個人が連絡窓口として登録されている場合は、住所・電話番号などが公表されるとJPRSは説明しています。非表示設定やプライバシー&プロキシサービスがあり、事業者によって使えるかが違います。
まとめ
独自ドメインは、ブログの必須の条件ではありません。置き場所を変えても同じ住所を使い続けられる仕組みで、取るかどうかは、続ける期間と置き場所を変える可能性で決めます。
ドメイン名は、変えるとサイトの移転と同じ手続きが要るため、主題が変わっても使える短い語を選びます。取ったあとは、期限までの更新と、登録者情報の公開に気をつけてください。